
OpenClawでできることは?初心者向けに機能と活用例をやさしく解説
2026年3月21日
OpenClawでできることは?初心者向けに機能と活用例をやさしく解説
「OpenClaw できること」をひとことで言うと、**普段使っているチャットやブラウザ、PCやスマホの機能をまとめて扱える“個人用AIアシスタント基盤”**です。公式READMEでは、WhatsApp、Telegram、Slack、Discordなど既存のチャネルで返答でき、ブラウザ操作、Cron、ノード経由の端末操作までカバーすると案内されています。
この記事では、2026年3月20日時点の OpenClaw 公式READMEと公式docsをもとに、初心者向けに「何ができるのか」「どんな使い道があるのか」を噛み砕いて整理します。
TL;DR
- OpenClawは、TelegramやSlackなど複数チャネルで会話できる個人用AIアシスタントです。
- 単なるチャットボットではなく、ブラウザ操作、Webhook起動、定期実行、PCやスマホの機能呼び出しまでできます。
- たとえば、Slackで質問に返事する、GitHubやGmailのイベントで自動で動く、毎朝の要約を定時配信する、社内SaaSをブラウザで開いて確認するといった使い方が可能です。
- 一方で、公式の安全ガイドは**「1つのGatewayは1つの信頼境界向け」**という前提を明示しています。つまり、まずは自分専用か、同じ信頼境界の小さなチーム向けで考えるのが基本です。
- 最短で試すなら、
openclaw onboard --install-daemonでセットアップし、openclaw dashboardから使い始めるのが公式のおすすめです。
できること一覧
- 複数チャネルで会話できる
- 公式READMEでは、WhatsApp、Telegram、Slack、Discord、Google Chat、Signal、iMessage、Microsoft Teams、WebChat など多くのチャネルに対応しています。
- スマホからも使える
- 公式Getting Startedでは、スマホから試すなら Telegram が最速と案内されています。ボットトークンだけで始めやすいからです。
- グループで“呼ばれたときだけ”返事させられる
- Group Messagesの公式docsでは、
requireMention: trueを使って、@openclawのようにメンションされた時だけ反応させる設定例が載っています。
- Group Messagesの公式docsでは、
- Webhookや外部イベントで自動起動できる
- 公式Webhooks docsでは、
POST /hooks/wakeやPOST /hooks/agentでエージェントを起動し、結果をチャネルへ配信できると説明されています。
- 公式Webhooks docsでは、
- 定期実行やリマインドができる
- 公式Cron docsでは、「毎朝実行」や「20分後に思い出させる」といったジョブをGateway内のスケジューラで管理できます。
- 専用ブラウザでWeb操作できる
- 公式Browser docsでは、個人ブラウザと分けた
openclawプロファイルを使い、ページを開く、読む、クリックする、入力する、スクリーンショットを撮る、といった操作ができます。
- 公式Browser docsでは、個人ブラウザと分けた
- 別のPCやMacでコマンド実行できる
- 公式Nodes docsでは、Gatewayとは別のマシンをノードとしてつなぎ、
system.runやsystem.notifyを実行できます。
- 公式Nodes docsでは、Gatewayとは別のマシンをノードとしてつなぎ、
- スマホの機能も一部扱える
- 公式Nodes docsでは、Androidノードで
calendar.events、calendar.add、notifications.list、photos.latest、location.getなどのコマンド群が案内されています。
- 公式Nodes docsでは、Androidノードで
- チャネルごと・相手ごとに役割を分けやすい
- 公式READMEでは、inbound channels/accounts/peers を別エージェントや別セッションに振り分ける「multi-agent routing」が紹介されています。
具体例
1. チャネル連携: Telegramで個人秘書っぽく使う
初心者がいちばん始めやすい使い方です。公式Getting Startedでも、スマホから試す最速ルートとしてTelegramが紹介されています。
できることのイメージ:
- 外出先で「今日やることを3つにまとめて」と送る
- PCの前にいなくても、スマホからOpenClawに相談する
- WebChatではなく、普段使いのメッセージアプリでやり取りする
ここで大事なのは、OpenClawが新しい専用UIだけに閉じないことです。すでに使っているチャット面に乗せられるので、運用のハードルが下がります。
2. 自動返信: SlackやDiscordで“呼ばれた時だけ”返す
公式docsには、グループで requireMention: true にして、@openclaw と呼ばれた時だけ反応させる例があります。これは初心者にもかなり実用的です。
たとえば:
- Slackで
@openclaw 今週の進行を3行で整理して - Discordで
@openclaw このエラーの原因候補だけ出して - WhatsAppグループで
@openclaw 明日の持ち物を一覧にして
これなら、常に勝手にしゃべるボットではなく、必要な時だけ返すアシスタントとして使えます。
3. 外部イベント連携: GitHubやGmailをきっかけに動かす
公式Webhook docsでは、POST /hooks/wake で「イベントが起きた」と教えたり、POST /hooks/agent で「この内容を処理して」と依頼したりできます。しかも deliver: true を使うと、結果をチャネルへ返せます。
初心者向けに言い換えると、**“人が毎回話しかけなくても、何か起きたら自動で仕事を始められる”**ということです。
たとえば:
- GitHubのWebhookを受けて「新しいIssueを要約してSlackへ流す」
- Gmailイベントを受けて「重要そうなメールだけ短くまとめる」
- フォーム送信を受けて「内容を確認し、担当向けに下書きメッセージを作る」
4. 社内ツール操作: 専用ブラウザでSaaSを開いて確認する
公式Browser docsでは、OpenClaw専用の openclaw ブラウザプロファイルを起動し、タブを開く、ページを読む、クリックする、入力する、スクリーンショットを撮る、といった操作ができます。個人の通常ブラウザとは分離されるのもポイントです。
使い方のイメージ:
- 管理画面を開いて、未対応チケットの件数を確認する
- 社内ダッシュボードを開いて、数字を見て要約する
- フォーム入力の途中まで自動で進め、最後だけ人が確認する
- 定例作業の確認画面を開いて、証跡のスクリーンショットを残す
つまりOpenClawは、「チャットで答えるだけ」ではなく、ブラウザで現場を見に行けるのが強みです。
5. 別マシン操作: 社内PCや作業用Macでコマンドを実行する
公式Nodes docsでは、Gatewayと別のマシンにノードをつないで、system.run や system.notify を実行できます。結果として標準出力・標準エラー・終了コードも返せます。
たとえば:
- 作業用Macでビルドスクリプトを走らせる
- リモートPCに通知を出す
- 別端末で決まった診断コマンドを実行して結果だけ受け取る
初心者向けにいうと、AIが“今この端末でできること”を、別のPCにも広げられるというイメージです。
6. スケジュール実行: 毎朝の要約や数十分後のリマインド
公式Cron docsでは、Gateway内のスケジューラでジョブを保持し、再起動後も ~/.openclaw/cron/ に保存された設定を読み込むと説明されています。毎朝の定期実行や一回きりのリマインドは、まさに初心者が最初に試しやすい用途です。
具体例:
- 毎朝7時に「昨夜の更新を3行で要約してSlackへ送る」
- 20分後に「見積もり返信を忘れないで」と通知する
- 毎週月曜に「今週の確認項目」を作る
- 定例会の30分前に、前回メモをもとに議題のたたき台を作る
公式のCLI例でも、Morning brief を --cron "0 7 * * *" で作り、Slackチャンネルに届けるサンプルが掲載されています。
7. スマホ連携: カレンダーや位置情報を扱う
公式Nodes docsでは、Androidノードが calendar.events、calendar.add、notifications.list、photos.latest、location.get などのコマンド群を公開できると説明されています。
たとえば:
- 今日の予定を取得して、朝に短く整形する
- 打ち合わせ予定を追加する
- スマホ通知を見て、重要なものだけ拾う
- 現在地を取得して、移動関連の判断材料にする
もちろん権限許可が必要ですが、スマホを“AIの手足”として使えるのはOpenClawの特徴のひとつです。
向いている人 / 向かない人
向いている人
- 自分専用のAIアシスタントを作りたい人
- 公式Security docsは、OpenClawを「personal assistant security model」として説明しています。
- チャットだけでなく、ブラウザ操作や定期実行までまとめたい人
- 複数ツールを1つのGatewayでまとめたい人に向いています。
- 普段使っているチャネルでAIを使いたい人
- Telegram、Slack、Discord、WebChatなど、入口を増やしたい人と相性がいいです。
- 小さく自動化を積み上げたい人
- まずはチャット、次にWebhook、最後にCronやノード操作、という順番で広げやすいです。
向かない人
- 最初から大人数で共有する“社内共通ボット”を求める人
- 公式Security docsは、1つのGatewayを複数の敵対的ユーザー向けの境界としては想定していません。
- 権限設計を考えずに何でも自動化したい人
- OpenClawは便利なぶん、どこまで触らせるかを決める必要があります。
- 完全なノーコードだけで全機能を安全に運用したい人
- 始めるだけなら簡単ですが、Webhook、ブラウザ、ノード、公開設定まで踏み込むと理解が必要です。
始め方
公式Getting Startedの最短ルートは次の流れです。
- OpenClawをインストールする
- 例:
curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh | bash
- 例:
- オンボーディングを走らせる
openclaw onboard --install-daemon
- Gatewayが動いているか確認する
openclaw gateway status
- ブラウザでControl UIを開く
openclaw dashboard
- まずは1通メッセージを送る
- スマホで試したいならTelegramをつなぐ
初心者なら、この順番がおすすめです。
- 最初の1歩: Dashboardで普通に会話する
- 次の1歩: TelegramかSlackを1つだけつなぐ
- その次: 毎朝の要約など、Cronを1本だけ作る
- 最後: 必要になってからWebhookやブラウザ操作を足す
注意点
1. OpenClawは“個人用アシスタント”前提が強い
公式Security docsは、OpenClawの前提を1つのGatewayにつき1つの信頼境界と明記しています。つまり、「みんなが自由に触れる共通ボット」を雑に1台で回すより、自分専用または同じ信頼境界の小規模用途から始めるほうが安全です。
2. 外から届くメッセージは安全とは限らない
READMEでも、TelegramやWhatsAppなどのDMはuntrusted inputとして扱うべきだと案内されています。知らない相手からのDMは、初期状態では pairing code を返して処理しない設計です。
3. ブラウザやコマンド実行は便利だが、権限管理が大事
公式Browser docsでは専用ブラウザを分けられますし、Nodes docsでは system.run を別マシンで実行できます。便利な反面、どのアカウントでログインしているか、どのコマンドを許すかを考えずに広げるのは危険です。
4. スマホ機能は許可が必要
位置情報、通知、カレンダー、SMSなどは、当然ながら端末側の権限が必要です。公式docsでも、location.get はオフが初期値で、SMSは対応端末かつ許可済みでないと公開されないと説明されています。
FAQ
Q. OpenClawは結局、何ができるツールですか?
A. ひとことで言えば、複数チャネルで会話しながら、必要に応じてブラウザ操作、自動起動、定期実行、PCやスマホの機能呼び出しまで広げられる個人用AIアシスタント基盤です。
Q. OpenClawはチャットボットと何が違いますか?
A. 普通のチャットボットは「返事をする」が中心ですが、OpenClawは公式docs上でBrowser、Cron、Nodes、Webhookといった周辺機能を持っています。つまり、返答だけでなく、見に行く、待つ、定期的に動く、別端末で実行する、までカバーできます。
Q. OpenClawで自動返信はできますか?
A. できます。グループでは requireMention: true で“呼ばれた時だけ返す”運用ができますし、Webhook経由でイベントを受けて自動で処理を走らせ、結果をチャネルへ返すことも可能です。
Q. OpenClawでスケジュール実行はできますか?
A. できます。公式Cron docsでは、ワンショットのリマインドも、毎朝の定期実行もサポートされています。
Q. OpenClawで社内ツール操作はできますか?
A. ブラウザで開ける社内SaaSや管理画面なら、公式Browser docsの範囲では、ページを開く、読む、クリックする、入力する、スクリーンショットを撮る、といった操作ができます。別マシン側でのコマンド実行はNodes docsの system.run が土台になります。
Q. OpenClawはチーム全員向けの共通ボットに向いていますか?
A. 小さな同一信頼境界のチームなら設計次第ですが、公式Security docsは hostile multi-tenant の境界としては想定していません。まずは自分専用か、用途を絞った小規模運用から考えるのが無難です。
チェック
- まずは
openclaw dashboardで単体チャットを試した - 最初のチャネルは1つだけに絞った
- グループ運用ならメンション必須にした
- Webhookはトークン付きで閉じた
- 定期実行は1本だけ作って挙動を確認した
- ブラウザは個人プロファイルではなく専用プロファイル中心で考えた
- ノードで
system.runを使うなら許可コマンドを絞った - 共有用途なら「誰がどの権限を持つか」を先に決めた
出典
- OpenClaw 公式README
https://github.com/openclaw/openclaw - OpenClaw Getting Started
https://docs.openclaw.ai/start/getting-started - OpenClaw Channels
https://docs.openclaw.ai/channels - OpenClaw Group Messages
https://docs.openclaw.ai/channels/group-messages - OpenClaw Browser
https://docs.openclaw.ai/tools/browser - OpenClaw Cron Jobs
https://docs.openclaw.ai/automation/cron-jobs - OpenClaw Webhooks
https://docs.openclaw.ai/automation/webhook - OpenClaw Nodes
https://docs.openclaw.ai/nodes - OpenClaw Security
https://docs.openclaw.ai/gateway/security
関連記事

AIエージェントのメモリスタックとは?2026年に重要度が上がる理由をやさしく解説
2026年4月8日
OpenClaw vs Hermes vs Claude、創業者はどれを選ぶべき?2026年版の実務比較
2026年4月8日