
【最新版】OpenClawのCompactionとは?初心者向けにやさしく解説
2026年3月19日
この記事の要点(TL;DR)
- Compactionとは: 長い会話で“文脈(Context)”が重くなったときに、古い履歴を要約して軽くする仕組みです。
- 効く場面: 「最近、返事が雑」「前提を忘れる」などは、モデル性能というよりContext window(上限)に近いのが原因なことがあります。
- 覚えるコマンドは1つでOK: 自分のタイミングで整理したいなら
/compact。
次に聞くべき質問3つ
- いま困っているのは「忘れる」?それとも「長いと遅い/高い/不安定」?
- Compactionは自動に任せる?それとも要所で手動(/compact)したい?
- 要約で“固有名詞やID”が壊れるのが怖い?(identifierPolicyをどうする?)
Compaction(コンパクション)って何?
Compactionは、OpenClawが長い会話を「続きやすい形」に整えるための機能です。 会話が長くなると、会話履歴・ツール結果などが積み上がり、AIに渡せる量(context window)に近づきます。
ここはこういう意味:
モデルには「この回の実行で読める最大文字数(正確にはトークン数)」があります。 上限に近づくと、必要な情報を入れられず、返答がズレたり、重要な前提が落ちたりします。
イメージ:会議資料が分厚すぎて机に乗らないので、古い議事録を“要点メモ”にして差し替える感じです。
Compactionがやること(初心者向けに一言)
Compactionは、古い会話を要約した「サマリー(まとめ)」を作り、それをセッション履歴に残します。 そして次回以降は、ざっくり次の組み合わせでAIに文脈を渡します。
- Compactionで作られた要約(サマリー)
- 要約より後の“新しめの会話”
ポイント:要約はその場限りではなく、セッションのJSONL履歴に「残る」ので、会話の“続き”として安定します。
自動Compaction(デフォルトON)と手動Compaction(/compact)
自動(Auto-compaction)
セッションが上限に近づくと、OpenClawが自動でCompactionを走らせます。 状況によっては「一度失敗→要約して再挑戦」のように、同じ依頼をコンパクトな文脈でリトライすることがあります。
手動(/compact)
自分で「そろそろ整理したい」と思ったら、次で手動Compactionできます。
/compact
さらに「何を重視して要約してほしいか」も添えられます。
/compact 決定事項と未解決の論点にフォーカスして
設定(agents.defaults.compaction)で押さえるべきポイント
Compactionの挙動は agents.defaults.compaction で調整できます。 初心者がまず見るべき観点は次の3つです。
- どのくらい詰まったら要約する?(トークンの目標やモード)
- 固有名詞/IDを守る?(identifierPolicy)
- 要約だけ別モデルにする?(compaction.model)
ここはこういう意味:
たとえば固有名詞やID(顧客ID、タスクID、URL断片など)が要約で変形すると事故ります。 なのでOpenClawはデフォルトで、こういう“壊したくない文字列”を守る方針(identifierPolicy: "strict")を取ります。
また、普段は軽いモデルを使っていても、要約だけは賢いモデルで作りたい場合があります。 そのときは compaction 用のモデルを指定できます(例:イメージ)。
{
"agents": {
"defaults": {
"compaction": {
"model": "provider/model-id"
}
}
}
}CompactionとSession Pruningの違い(混ぜると混乱する)
似ているけど別物です。
- Compaction: 古い会話を要約して、セッション履歴に残す(永続)
- Session Pruning: 主に古いツール結果を、そのリクエストの文脈から一時的に落とす(インメモリ寄り)
イメージ:Compactionは「議事録を要約してファイルに綴じ直す」、Pruningは「今回の会議では付録資料は机に置かない」みたいな違いです。
運用のコツ(初心者向け)
- 会話が長くなって不安定になったら、まず
/statusを見て“詰まり具合”を確認 - 「この会話、一区切りついたな」と思ったら
/compactを挟む - 残したい事実は、要約に任せずMemory(ファイル)へ書く運用に寄せる(重要な決定・連絡先・手順など)
まとめ
- Compactionは、長い会話の“古い部分”を要約してContext windowの上限に収める仕組み
- 自動Compaction(デフォルト)に加えて、必要なら
/compactで手動整理できる - Pruningは「ツール結果の整理(その場)」、Compactionは「会話履歴の要約(残る)」
参考
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