OpenClawのCompaction(古い会話を要約して続きやすくする)をイメージする図

【最新版】OpenClawのCompactionとは?初心者向けにやさしく解説

この記事の要点(TL;DR)

  • Compactionとは: 長い会話で“文脈(Context)”が重くなったときに、古い履歴を要約して軽くする仕組みです。
  • 効く場面: 「最近、返事が雑」「前提を忘れる」などは、モデル性能というよりContext window(上限)に近いのが原因なことがあります。
  • 覚えるコマンドは1つでOK: 自分のタイミングで整理したいなら /compact

次に聞くべき質問3つ

  • いま困っているのは「忘れる」?それとも「長いと遅い/高い/不安定」?
  • Compactionは自動に任せる?それとも要所で手動(/compact)したい?
  • 要約で“固有名詞やID”が壊れるのが怖い?(identifierPolicyをどうする?)

Compaction(コンパクション)って何?

Compactionは、OpenClawが長い会話を「続きやすい形」に整えるための機能です。 会話が長くなると、会話履歴・ツール結果などが積み上がり、AIに渡せる量(context window)に近づきます。

ここはこういう意味:
モデルには「この回の実行で読める最大文字数(正確にはトークン数)」があります。 上限に近づくと、必要な情報を入れられず、返答がズレたり、重要な前提が落ちたりします。

イメージ:会議資料が分厚すぎて机に乗らないので、古い議事録を“要点メモ”にして差し替える感じです。

Compactionがやること(初心者向けに一言)

Compactionは、古い会話を要約した「サマリー(まとめ)」を作り、それをセッション履歴に残します。 そして次回以降は、ざっくり次の組み合わせでAIに文脈を渡します。

  • Compactionで作られた要約(サマリー)
  • 要約より後の“新しめの会話”

ポイント:要約はその場限りではなく、セッションのJSONL履歴に「残る」ので、会話の“続き”として安定します。

自動Compaction(デフォルトON)と手動Compaction(/compact)

自動(Auto-compaction)

セッションが上限に近づくと、OpenClawが自動でCompactionを走らせます。 状況によっては「一度失敗→要約して再挑戦」のように、同じ依頼をコンパクトな文脈でリトライすることがあります。

手動(/compact)

自分で「そろそろ整理したい」と思ったら、次で手動Compactionできます。

/compact

さらに「何を重視して要約してほしいか」も添えられます。

/compact 決定事項と未解決の論点にフォーカスして

設定(agents.defaults.compaction)で押さえるべきポイント

Compactionの挙動は agents.defaults.compaction で調整できます。 初心者がまず見るべき観点は次の3つです。

  • どのくらい詰まったら要約する?(トークンの目標やモード)
  • 固有名詞/IDを守る?(identifierPolicy)
  • 要約だけ別モデルにする?(compaction.model)

ここはこういう意味:
たとえば固有名詞やID(顧客ID、タスクID、URL断片など)が要約で変形すると事故ります。 なのでOpenClawはデフォルトで、こういう“壊したくない文字列”を守る方針(identifierPolicy: "strict")を取ります。

また、普段は軽いモデルを使っていても、要約だけは賢いモデルで作りたい場合があります。 そのときは compaction 用のモデルを指定できます(例:イメージ)。

{
  "agents": {
    "defaults": {
      "compaction": {
        "model": "provider/model-id"
      }
    }
  }
}

CompactionとSession Pruningの違い(混ぜると混乱する)

似ているけど別物です。

  • Compaction: 古い会話を要約して、セッション履歴に残す(永続)
  • Session Pruning: 主に古いツール結果を、そのリクエストの文脈から一時的に落とす(インメモリ寄り)

イメージ:Compactionは「議事録を要約してファイルに綴じ直す」、Pruningは「今回の会議では付録資料は机に置かない」みたいな違いです。

運用のコツ(初心者向け)

  • 会話が長くなって不安定になったら、まず /status を見て“詰まり具合”を確認
  • 「この会話、一区切りついたな」と思ったら /compact を挟む
  • 残したい事実は、要約に任せずMemory(ファイル)へ書く運用に寄せる(重要な決定・連絡先・手順など)

まとめ

  • Compactionは、長い会話の“古い部分”を要約してContext windowの上限に収める仕組み
  • 自動Compaction(デフォルト)に加えて、必要なら /compact で手動整理できる
  • Pruningは「ツール結果の整理(その場)」、Compactionは「会話履歴の要約(残る)」

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