
OpenClaw 構築ガイド
2026年3月21日
title: "OpenClaw 構築ガイド" slug: "openclaw-install" date: "2026-03-21" description: "OpenClawを構築したい方向けに、ローカル、Docker、VPSの3パターンを比較しながら、前提条件、最短手順、トラブルシュートまで実践的に整理したガイドです。" primaryKeyword: "openclaw 構築" secondaryKeywords:
- "OpenClaw インストール"
- "OpenClaw Docker"
- "OpenClaw VPS"
- "OpenClaw セットアップ" searchIntent: "howto" audience: "OpenClawをこれから構築する開発者や個人ユーザー"
OpenClaw 構築ガイド
OpenClawを構築するときは、最初に「どこでGatewayを動かすか」を決めると迷いにくくなります。この記事では、2026年3月21日時点で確認できたOpenClaw公式DocsとGitHub READMEをもとに、ローカル、Docker、VPSの3パターンを実務寄りに整理します。
TL;DR
- いちばん速く試すなら、ローカルに
openclawを入れてopenclaw onboard --install-daemonが最短です。 - 再現性や隔離を重視するなら、リポジトリ直下で
./scripts/docker/setup.shを使うDocker構築が向いています。 - 常時稼働やリモート運用を見据えるなら、VPS上でDocker構築し、Control UIはSSHトンネル経由で使うのが安全寄りです。
- 公式の推奨ランタイムはNode 24、または Node 22.16以上です。
- ハマりやすいポイントは、Node版不足、PATH未設定、Docker Compose v2不足、ホスト側ディレクトリの永続化漏れ、ポート公開の理解不足です。
結論
openclaw 構築 の正解は1つではありません。OpenClaw公式Docsでも、通常インストールとDocker構築は使い分ける前提で整理されています。
まず試すだけなら、ローカル構築が最短です。自分のPCでCLIとGatewayをそのまま動かせるので、セットアップ時間がいちばん短くなります。
環境を汚したくない、あるいは同じ構成を別マシンへ持ち運びたいなら、Docker構築が扱いやすいです。
PCを閉じても動かしたい、遠隔からアクセスしたいなら、VPS上にGatewayを置く構成が向いています。
迷ったら、次の基準で決めると失敗しにくいです。
- 今日中に動作確認したい: ローカル構築
- すぐ消せる検証環境がほしい: Docker構築
- 24時間動かしたい: VPS + Docker構築
前提条件
OpenClaw公式InstallページとGitHub READMEでは、現在の前提が次のように案内されています。
- Node.js 24 推奨
- 最低でも Node.js 22.16 以上
- 対応OSは macOS / Linux / Windows
- WindowsはWSL2のほうが安定しやすい
- Docker構築では Docker Engine もしくは Docker Desktop と Docker Compose v2 が必要
まずはこの確認から始めるのが安全です。
node -v npm -v
Dockerで進めるなら、次も見ます。
docker --version docker compose version
構築パターンの選び方
1. ローカル構築が向くケース
- 自分のPCでまず最短で試したい
- Dockerをまだ入れていない
- GatewayやCLIの基本挙動を先に掴みたい
2. Docker構築が向くケース
- ローカル環境をあまり汚したくない
- 構成を再現しやすくしたい
- 後からVPSへ持っていく可能性がある
3. VPS構築が向くケース
- ノートPCを閉じてもOpenClawを動かしたい
- 1台のサーバーをOpenClaw専用にしたい
- 手元PC以外から安全にControl UIへ入りたい
パターン1: ローカルでOpenClawを構築する
いちばんシンプルなのは、OpenClawをグローバルインストールしてオンボーディングする流れです。OpenClaw公式Installページでは、インストーラースクリプトが推奨されていますが、Nodeを自分で管理しているなら npm install -g openclaw@latest でも進められます。
最短手順
1. OpenClawをインストールする
npm install -g openclaw@latest
pnpm を使う場合は、公式Docsどおり次でも構築できます。
pnpm add -g openclaw@latest pnpm approve-builds -g
2. オンボーディングを実行する
openclaw onboard --install-daemon
このウィザードでは、公式Docs上で次の内容が案内されています。
- モデル認証
- workspace の場所
- Gateway のポートやbind設定
- 必要に応じたチャネル設定
- daemon の導入
- ヘルスチェック
3. 状態確認をする
openclaw health openclaw status --deep openclaw doctor
4. 必要なら手動でGatewayを起動する
openclaw gateway --port 18789 --verbose
ローカル構築のメリット
- Dockerなしで始められる
- デバッグがしやすい
- CLI中心で最短確認しやすい
ローカル構築の注意点
- 依存関係が自分の端末に入る
- 環境差分が出やすい
- 常時稼働には向かない
パターン2: DockerでOpenClawを構築する
Docker構築は、OpenClaw公式Docsでも「containerized gateway を使いたい場合」に案内されている方法です。ローカルPCで最速に開発したい人には通常インストールが勧められていますが、隔離や再現性を重視するならDockerのほうが扱いやすいです。
最短手順
1. リポジトリを取得する
git clone https://github.com/openclaw/openclaw.git cd openclaw
2. セットアップスクリプトを実行する
./scripts/docker/setup.sh
OpenClaw公式Dockerガイドでは、このスクリプトが次を進めると説明されています。
- Gatewayイメージのビルド
- オンボーディング
- Docker ComposeでのGateway起動
- Gatewayトークンの生成と
.envへの保存
3. Control UIを開く
ブラウザで次へアクセスします。
http://127.0.0.1:18789/
URLやトークンを再確認したいときは、公式Docsどおり次を使います。
docker compose run --rm openclaw-cli dashboard --no-open
手動で進めたい場合
公式Docsでは、セットアップスクリプトを使わず個別実行する流れもあります。
docker build -t openclaw:local -f Dockerfile . docker compose run --rm openclaw-cli onboard docker compose up -d openclaw-gateway
Docker構築で押さえる環境変数
OpenClaw公式Dockerガイドでは、よく使う変数として次が案内されています。
OPENCLAW_IMAGEOPENCLAW_DOCKER_APT_PACKAGESOPENCLAW_EXTENSIONSOPENCLAW_EXTRA_MOUNTSOPENCLAW_HOME_VOLUMEOPENCLAW_SANDBOX
特に覚えておきたいのは次の2つです。
OPENCLAW_EXTRA_MOUNTS: ホスト側フォルダをコンテナへ追加マウントしたいときOPENCLAW_HOME_VOLUME:/home/nodeをnamed volumeに残したいとき
Docker構築のメリット
- 環境の再現性が高い
- ローカルOSを汚しにくい
- VPS運用へ移行しやすい
Docker構築の注意点
- Docker自体の理解が少し必要
- bind mountのパスミスで失敗しやすい
- コンテナ内変更は永続化しないと消える
パターン3: VPSでOpenClawを構築する
OpenClaw公式のGCPガイドでは、VPS相当の構成として「VMを立て、DockerでGatewayを起動し、~/.openclaw と ~/.openclaw/workspace をホストに残し、SSHトンネルでControl UIへ入る」流れが整理されています。ここではその考え方を、GCP以外の一般的なVPSにも当てはめて理解します。
VPS構築の基本方針
- GatewayはVPS上で稼働
- データはホスト側へ永続化
- Control UIはまずSSHトンネルで接続
- 公開が必要なときだけポートや認証を慎重に調整
最短手順
1. 小さめのLinux VPSを1台用意する
OpenClaw公式GCPガイドでは、Dockerビルド込みなら e2-small 以上が最低推奨に近い立ち位置で説明されています。1GB級インスタンスはビルド時にOOMしやすいので、最初から小さすぎる構成は避けたほうが楽です。
2. VPSへSSHできる状態を作る
OpenClaw以前に、まずSSHログインを安定させます。ここが曖昧だと、その後の切り分けが全部難しくなります。
3. Dockerを入れる
OpenClaw公式GCPガイドでは、Docker導入後に次を確認しています。
docker --version docker compose version
4. OpenClawリポジトリを取得する
git clone https://github.com/openclaw/openclaw.git cd openclaw
5. 永続化ディレクトリを作る
OpenClaw公式GCPガイドでは、コンテナはephemeralなので、長期保持する状態はホストに置く前提です。
mkdir -p ~/.openclaw mkdir -p ~/.openclaw/workspace
6. Docker構成でGatewayを起動する
VPSでも考え方はDocker構築と同じです。まずは公式のComposeフローに寄せるほうが失敗しにくいです。
7. SSHトンネル経由でアクセスする
OpenClaw公式GCPガイドでは、Control UIへのアクセスにSSHポートフォワードが案内されています。つまり、最初は外部公開せず、手元PCの 127.0.0.1:18789 へトンネルする形が安全寄りです。
VPS構築のメリット
- PCを閉じても稼働しやすい
- OpenClaw専用環境を分けられる
- リモート運用しやすい
VPS構築の注意点
- LinuxとSSHの基本操作が必要
- 月額コストがかかる
- 外部公開を急ぐとリスクが上がる
おすすめの進め方
初めてなら、次の順番がいちばん詰まりにくいです。
- ローカル構築で
openclaw onboard --install-daemonを試す - 使い方が見えたら Docker構築へ移す
- 常時稼働が必要になったら VPSへ持っていく
この順番にすると、OpenClaw本体の問題なのか、DockerやVPSの問題なのかを切り分けやすくなります。
よくあるトラブルと対処
1. openclaw: command not found
OpenClaw公式Installページでは、まず次の確認が案内されています。
node -v npm prefix -g echo "$PATH"
グローバルのbinパスが通っていないと、インストール済みでも openclaw が見つかりません。必要なら $(npm prefix -g)/bin を PATH へ追加します。
2. Nodeの版が足りない
Node 22.16未満だと、インストールや起動時に問題が出やすいです。OpenClaw公式Docsの基準に揃えて、Node 24系へ上げるのがいちばん楽です。
3. docker compose が使えない
OpenClaw公式Dockerガイドの前提はCompose v2です。docker-compose だけしかない環境だと、そのままではハマりやすいです。
4. Control UIが開かない
次の順で見ていくと切り分けしやすいです。
- Gatewayが起動しているか確認する
http://127.0.0.1:18789/へアクセスするdashboard --no-openでURLを取り直す- VPSならSSHトンネルが正しく張れているか確認する
5. unauthorized や pairing required が出る
公式Dockerガイドでは、次の流れが案内されています。
docker compose run --rm openclaw-cli dashboard --no-open docker compose run --rm openclaw-cli devices list docker compose run --rm openclaw-cli devices approve <requestId>
6. Dockerでデータが消えた
原因は、コンテナ内だけに状態を置いていたことが多いです。OpenClaw公式GCPガイドでも、~/.openclaw と ~/.openclaw/workspace をホストへ持つ前提が強調されています。
7. VPSでビルド中にメモリ不足になる
OpenClaw公式GCPガイドでは、1GB級の小さすぎるマシンはDockerビルドでOOMしやすいと案内されています。ビルド込みなら最低でも2GBクラスから始めたほうが安定します。
構築前チェックリスト
- Node 24 もしくは Node 22.16以上を使える
- WindowsならWSL2を使う方針にしている
- ローカル / Docker / VPS のどれで始めるか決めている
- Docker構築なら
docker compose versionが通る - VPS構築ならSSH接続が安定している
- 永続化したいデータをホスト側へ置く前提を理解している
- いきなり外部公開しない方針で進めている
FAQ
Q1. OpenClawの構築はDocker必須ですか?
必須ではありません。OpenClaw公式DockerガイドでもDockerはoptionalです。自分のPCで最短確認したいだけなら、通常インストールのほうが速いです。
Q2. 最初からVPSに入れるべきですか?
いいえ。まずローカルで構築し、OpenClaw自体の動きを理解してからVPSへ持っていくほうが安全です。
Q3. ローカルとDockerのどちらがおすすめですか?
初回セットアップだけを見るならローカルです。再現性や隔離まで考えるならDockerです。迷ったら、まずローカル、その次にDockerが無難です。
Q4. VPSではポートを外へ公開していいですか?
最初は非推奨です。OpenClaw公式GCPガイドでも、まずはSSHトンネル経由でControl UIへアクセスする形が案内されています。
Q5. どのディレクトリを永続化すべきですか?
公式GCPガイドでは、少なくとも ~/.openclaw と ~/.openclaw/workspace をホスト側へ保持する前提です。
出典
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