
OpenClaw 料金は無料?有料?初心者向けに費用を整理
2026年3月21日
OpenClaw 料金は無料?有料?初心者向けに費用を整理
TL;DR
- OpenClawそのものは、公式GitHubでMITライセンスのオープンソースとして公開されており、ソフト自体の利用料は0円です。
- ただし、OpenClawを動かす総コストが0円とは限りません。主にかかりやすいのは、モデルAPI代、VPS代、専用機の本体代、電気代、バックアップや追加サービスの費用です。
- いちばん誤解されやすいのは、「OpenClawは無料」=「毎月の支払いもゼロ」ではない点です。無料なのはソフト本体で、運用は別です。
- 小さく試すなら、自宅PCの既存マシンか、小さなVPSで始めるのがわかりやすいです。24時間運用や分離を重視するなら、VPSか専用機が現実的です。
結論
「OpenClaw 料金」をひと言でまとめると、OpenClaw本体は無料、でも運用方法しだいで有料です。
OpenClaw公式GitHubでは、OpenClawは「自分のデバイスで動かす personal AI assistant」として案内され、MITライセンスで公開されています。つまり、SaaSのようにOpenClaw本体へ月額利用料を払う前提ではありません。
一方で、公式ドキュメントではDocker導入時にprovider API keysの入力があり、VPSガイドでもmodel auth credentialsが必要だと明記されています。要するに、OpenClawを実用するには、モデル提供元や実行環境の費用を別で見る必要があります。
初心者の方は、まず次の3つに分けて考えると混乱しにくいです。
- OpenClaw本体の費用: 無料
- AIモデルの費用: 使うモデル次第で従量課金
- 置き場所の費用: 自宅PCなら増分の電気代、VPSなら月額、専用機なら本体代+電気代
OpenClaw自体の費用
OpenClaw自体の費用は、基本的に0円です。
根拠はシンプルで、公式GitHubのREADMEにMIT license表記があり、OpenClawは自分のデバイスで動かすオープンソースの personal AI assistant と説明されています。
このため、少なくとも**「OpenClawのソフトを使うためのライセンス料」**を別途払う理解は不要です。
ただし、ここでいう「無料」はあくまでソフトウェア本体の話です。
WordPress本体が無料でも、サーバー代や独自ドメイン代がかかるのと同じで、OpenClawも実際の運用には周辺コストが乗ります。
誤解しやすいポイント
- 無料なのはOpenClaw本体であって、AIモデルの計算資源まで無料になるわけではない
- 自宅PCで動かせば完全無料とは限らず、電気代や常時起動の負担は残る
- VPSに置けば月額固定だけとも限らず、別でモデルAPI費用が増える
必要になりがちな費用
OpenClaw運用で発生しやすい費用は、次の4つです。
1. モデルAPI料金
多くの人にとって、いちばん大きくなりやすいのはここです。
OpenClaw公式Dockerドキュメントでは、セットアップ時にprovider API keysを求めると書かれています。Raspberry Piガイドでも、PiはあくまでGatewayで、models run in the cloud via API と明記されています。
つまり、OpenClawは無料でも、背後で使うモデルが有料なら、その分は普通に課金されます。
公式料金の一例です。
- OpenAI API:
gpt-5.4は標準料金で 入力 $2.50 / 100万 tokens、出力 $15.00 / 100万 tokens - OpenAI API:
gpt-5.4-miniは 入力 $0.75 / 100万 tokens、出力 $4.50 / 100万 tokens - Anthropic API:
Claude Sonnet 4.6は 入力 $3 / 100万 tokens、出力 $15 / 100万 tokens - Anthropic API:
Claude Haiku 4.5は 入力 $1 / 100万 tokens、出力 $5 / 100万 tokens
見積り例
たとえば1か月で、合計 入力100万 tokens + 出力20万 tokens くらい使った場合のざっくり例です。
gpt-5.4-mini: 約 $1.65gpt-5.4: 約 $5.50Claude Sonnet 4.6: 約 $6.00Claude Haiku 4.5: 約 $2.00
逆に、長文の要約、繰り返しのエージェント実行、複数チャネル連携、Web操作やファイル処理を頻繁に回すと、月 $20〜100超 になることも珍しくありません。
そのため、初心者向けには**「OpenClawの月額」より「どのモデルをどれだけ回すか」**を見るほうが実態に近いです。
2. インフラ費用
OpenClawをどこに置くかで変わります。
- 自宅PC: サーバー代は0円に近いが、電気代と常時起動の負担がある
- VPS: 毎月のサーバー代が発生
- 専用機: 最初に本体代、その後は電気代
OpenClaw公式のHetznerガイドは、「OpenClaw 24/7 for ~$5」と案内しています。加えて、Hetzner公式ではCX22が**€3.79/月**からと案内されています。
そのため、軽い常時運用なら、VPS代は月 $4〜10 前後をひとつの目安にしやすいです。CPUやメモリに余裕を見たり、ディスクを増やしたり、バックアップを足したりすると、月 $10〜30 に広がります。
3. 電気代
自宅PCや専用機で24時間運用するなら、電気代も見ておきたいです。
米国EIAの2025年8月時点の見通しでは、2026年の住宅向け電力単価は平均およそ18セント/kWh とされています。
この前提で、24時間稼働のざっくり月額を計算すると次の通りです。
- 10W運用: 約
0.01kW x 24 x 30 x $0.18 = $1.30/月 - 30W運用: 約
$3.90/月 - 60W運用: 約
$7.80/月 - 100W運用: 約
$12.96/月
省電力な小型機なら月数ドルで収まりますが、古いデスクトップや常時高負荷のPCだと、VPS代に近づくこともあります。
4. 周辺サービスの費用
必須ではありませんが、運用が進むと次のような費用が足されることがあります。
- バックアップストレージ
- 独自ドメインやリバースプロキシ
- 外部SaaS連携
- 一部チャネル連携で必要な追加サービス
OpenClaw公式のセキュリティ文書では、1つのGatewayは1つの信頼境界で扱う前提が強調されています。
そのため、個人用と業務用を分けたり、用途別に分離したりすると、結果的にVPSや専用機を複数台持つ設計になり、費用も増えます。
ケース別: 自宅PC / VPS / 専用機
ここでは初心者が選びやすい3パターンで整理します。
自宅PCで動かす場合
向いている人: まず触ってみたい、追加費用を抑えたい、常時稼働はまだ不要
費用イメージ
- OpenClaw本体: 0円
- 追加ハード代: 0円 になりやすい
- 電気代: 月 $1〜10前後 が目安
- モデルAPI代: 月 $0〜100超 と幅が大きい
合計の見方
もっとも安く始めやすいのはこの形です。
すでに持っているPCで試すなら、初期費用はほぼゼロで、実質はAPI代だけで済むこともあります。
ただし、OpenClawは自分のデバイス上で動く personal AI assistant であり、公式セキュリティでも単一の信頼境界を前提にしています。
普段使いPCにそのまま置くと、ファイル、ブラウザ、認証情報、通知などが近い場所で混ざりやすい点には注意が必要です。
VPSで動かす場合
向いている人: 24時間動かしたい、PCを閉じても止めたくない、環境を分けたい
費用イメージ
- OpenClaw本体: 0円
- VPS代: 月 $4〜10前後 から
- バックアップ等: 月 $0〜5 程度を追加することがある
- モデルAPI代: 月 $0〜100超
合計の見方
小さく始めるなら、月 $5〜20 + API代 くらいの感覚だと把握しやすいです。
OpenClaw公式はHetzner上のDocker VPS運用を案内しており、model auth credentials が必要だと明記しています。つまり、VPSはOpenClawを置く場所であって、モデル代を内包するものではありません。
「VPSを借りたから全部込み」ではなく、VPS料金とモデル料金は別建てです。
専用機で動かす場合
向いている人: 自宅内で常時運用したい、普段使いPCと分離したい、低消費電力で回したい
費用イメージ
- OpenClaw本体: 0円
- 初期ハード代:
- Raspberry Pi系: 約 $35〜80 を目安にしやすい
- Mac mini: Apple公式ストア掲載の現行価格で $599〜
- 電気代: 月 $1〜8前後 が多い
- モデルAPI代: 月 $0〜100超
合計の見方
専用機は、初月だけ見ると高く見えます。
ただし、長く使うほど「月額VPSを払い続ける」より納得しやすいケースもあります。特に低消費電力の専用機は、電気代を抑えつつ24時間動かしやすいのが利点です。
OpenClaw公式にはRaspberry Pi向けガイドがあり、PiはGateway用途として十分回せると説明されています。
一方で、より余裕のある端末がほしいなら、Mac miniのような小型デスクトップを専用機にする考え方もあります。
節約ポイント
OpenClawのコストを抑えたいなら、効きやすい順に見ると次の通りです。
1. 先に見直すべきはモデル
多くの場合、最大の差はモデル選びです。
- 重いモデルを常用しない
- 軽いモデルを日常運用の既定にする
- 長文や大量バッチだけ上位モデルに切り替える
ソフト本体は無料なので、毎月の支出差を最も作るのはモデル料金です。
2. まずは自宅PCか小さなVPSで検証する
いきなり高価な専用機を買わなくても、まずは既存PCや小型VPSで十分です。
「自分は本当に24時間稼働が必要か」「どれくらいAPIを消費するか」を先に測ると、無駄な出費を減らせます。
3. 用途を分ける
OpenClaw公式セキュリティの考え方に沿って、用途や信頼境界を整理すると、逆に無駄な拡張を防げます。
- 個人用だけなら1台で足りるか
- 仕事用まで混ぜる必要があるか
- 常時稼働が必要なのはどのチャネルか
分離はコスト増にも見えますが、事故や再構築コストを下げる面もあります。
4. 低消費電力な専用機を選ぶ
24時間運用を前提にするなら、古い大きなPCより、小型で省電力な専用機のほうが結果的に安くなることがあります。
FAQ
OpenClawは完全無料ですか?
ソフト本体は無料です。 ただし、モデルAPI、VPS、電気代、専用機の本体代は別です。
「OpenClaw無料」は正しいですが、「毎月の総コストもゼロ」とは限りません。
OpenClawに月額料金はありますか?
OpenClaw本体に対する公式の月額利用料を払う理解は不要です。
ただし、VPSやモデルAPIを使えば、結果として月額コストは発生します。
自宅PCなら0円運用できますか?
理論上かなり安くはできます。 ただし、完全な0円とは言い切りにくく、少なくとも電気代とPCの占有コストはあります。
APIをほぼ使わない特殊な構成を除けば、実際は何らかのランニングコストが出ることが多いです。
一番安い始め方はどれですか?
すでに使えるPCがあるなら、自宅PC + 軽いモデルが最安になりやすいです。
24時間運用したいなら、小さなVPS + 軽いモデルも現実的です。
VPS代とモデル代、どちらが高くなりやすいですか?
初心者が思っている以上に、モデル代のほうが高くなりやすいです。
特に上位モデルで長文処理や反復実行を増やすと、VPS代よりAPI代が支配的になりやすいです。
Raspberry Piでも動きますか?
はい。OpenClaw公式にはRaspberry Pi向けガイドがあります。
ただし、Piは主にGateway用途で、モデルそのものはクラウドAPI側を使う前提が基本です。
チェック
導入前に、次のチェックだけでも済ませておくと見積りがかなりブレにくくなります。
- OpenClaw本体は無料、でもモデルと置き場所は別料金と理解しているか
- どのモデルを使うか決めているか
- 24時間運用が必要かを決めているか
- 自宅PC / VPS / 専用機のどれが自分に合うか整理したか
- 月の上限予算を先に決めたか
- 個人用と業務用を同じ環境に混ぜないかを考えたか
出典
- OpenClaw GitHub README
https://github.com/openclaw/openclaw - OpenClaw Docker documentation
https://docs.openclaw.ai/install/docker - OpenClaw Security documentation
https://docs.openclaw.ai/security - OpenClaw Hetzner VPS guide
https://docs.openclaw.ai/platforms/hetzner - OpenClaw Raspberry Pi guide
https://docs.openclaw.ai/platforms/raspberry-pi - OpenAI API Pricing
https://platform.openai.com/docs/pricing - Anthropic Claude API Pricing
https://docs.anthropic.com/ja/docs/about-claude/pricing - U.S. Energy Information Administration, Short-Term Energy Outlook (August 2025)
https://www.eia.gov/outlooks/steo/archives/aug25.pdf - Hetzner Cloud pricing announcement
https://www.hetzner.com/pressroom/new-cx-plans/ - Apple Shop Mac
https://www.apple.com/shop/buy-mac
関連記事

AIエージェントのメモリスタックとは?2026年に重要度が上がる理由をやさしく解説
2026年4月8日
OpenClaw vs Hermes vs Claude、創業者はどれを選ぶべき?2026年版の実務比較
2026年4月8日