
【最新版】OpenClawのSession Managementとは?初心者向けにやさしく解説
2026年3月18日
この記事の要点(TL;DR)
- Session(セッション)とは: OpenClawが「この会話の続きはどれ?」を判定するための会話のまとまり(会話の箱)です。
- 一番大事: デフォルトではDMが全部同じセッションに入ることがあります。複数人がDMできる環境だと、文脈が混ざって情報漏洩リスクになります。
- 初心者の結論: 会社/チーム運用なら
session.dmScopeをper-channel-peer(またはper-account-channel-peer)にして、DMをユーザーごとに分けるのが安全です。
次に聞くべき質問3つ
- OpenClawにDMできる人は1人?それとも複数人?(複数ならdmScopeを見直す)
- 入口は何?(Discord/Slack/LINE/Telegramなど)複数入口だと“同一人物の統合”設計が効く
- 会話は「ずっと続き」たい?それとも「毎日リセット」したい?(resetポリシーの設計)
Session Managementって何?(まずイメージ)
Session Management(セッション管理)は、OpenClawが会話の“続き”をどう扱うかを決める仕組みです。 これがあるおかげで、昨日の続きの相談を今日また始められたり、逆に「新しい話として仕切り直し」もできます。
ここはこういう意味:
セッションは「AIの記憶そのもの」ではなく、どの会話履歴を参照するかの“束ね方”です。
イメージ:チャットの“スレッド(案件)”。 同じ案件は同じファイルに追記、別案件は別ファイルにする…みたいな管理だと思うと近いです。
超重要:DMはデフォルトだと「全部同じ箱」になり得る
OpenClawは「1つのエージェントにつき、1つのメインセッションを主に使う」設計です。 そのため、設定によってはDMがagent:<agentId>:main のような“共通の箱”に集約されます。
ここはこういう意味:
1人で使うなら便利(ずっと続く)。でも、複数人がDMできると「Aさんの話の続き」をBさんに返してしまう可能性が出ます。
安全にする設定:dmScope(DMの束ね方)
DMをどう分けるかは session.dmScope で調整できます。 初心者がまず覚えるのは、この2つでOKです。
main:DMが全部同じ(1人運用向き)per-channel-peer:チャネル + 送信者ごとに分離(複数人運用で推奨)
設定例(最小):
// ~/.openclaw/openclaw.json(イメージ)
{
session: {
dmScope: "per-channel-peer",
},
}「同じ人」を複数チャネルで統合したいとき(identityLinks)
例えば、同じ人がDiscordでもTelegramでもあなたのOpenClawにDMしてくるケースがあります。 このとき、分離しつつ“本人は同じ”として扱いたい場合に出てくるのが session.identityLinks です。
ここはこういう意味:
「プロバイダ固有のID(例:telegram:123)」を、あなたの中の“共通ID”に結びつけて、同一人物としてセッションを共有できるようにする仕組みです。
セッションはどこに保存される?(初心者が迷子になりやすい所)
セッションの“真実(source of truth)”はGatewayが持っています。 つまり、MacアプリやWeb UIは「Gatewayに問い合わせて表示している」だけで、ローカルで勝手に直してはいけません。
ここはこういう意味:
リモート運用(別PC/サーバーでGatewayを動かす)だと、あなたの手元ではなくリモート側にセッションファイルがあります。
- セッションの一覧(ストア):
~/.openclaw/agents/<agentId>/sessions/sessions.json - 会話ログ(トランスクリプト):
~/.openclaw/agents/<agentId>/sessions/<SessionId>.jsonl
会話が増え続ける問題:cleanup(掃除)とmaintenance(メンテ)
運用が長くなると、セッションの一覧やログが増えます。 OpenClawには、増えすぎないようにするメンテナンス(maintenance)の仕組みがあります。
ここはこういう意味:
古いセッションを整理したり、サイズ制限を守ることで、動作が重くなるのを防ぎます。
手動で掃除を走らせるコマンド(触れる人向け):
openclaw sessions cleanup --dry-run openclaw sessions cleanup --enforce
リセットしたいとき:/new と /reset
「この話、仕切り直したい」や「変な文脈を引きずってる」みたいなときは、セッションを切り替えます。 OpenClawでは多くのチャネルで /new や /reset がトリガーになります。
イメージ:新しいノートに書き始める。 いまのノート(セッション)を捨てるのではなく、次の会話から別のノートに切り替える感じです。
まとめ
- Session Managementは「会話の続き」を正しく扱うための仕組み
- 複数人がDMできるなら、dmScopeでユーザーごとに分離するのが安全
- セッションの保存場所と“真実はGatewayが持つ”を理解すると迷子にならない
参考
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