OpenClawのSession Management(セッション管理)をイメージする図

【最新版】OpenClawのSession Managementとは?初心者向けにやさしく解説

この記事の要点(TL;DR)

  • Session(セッション)とは: OpenClawが「この会話の続きはどれ?」を判定するための会話のまとまり(会話の箱)です。
  • 一番大事: デフォルトではDMが全部同じセッションに入ることがあります。複数人がDMできる環境だと、文脈が混ざって情報漏洩リスクになります。
  • 初心者の結論: 会社/チーム運用なら session.dmScopeper-channel-peer(または per-account-channel-peer)にして、DMをユーザーごとに分けるのが安全です。

次に聞くべき質問3つ

  • OpenClawにDMできる人は1人?それとも複数人?(複数ならdmScopeを見直す)
  • 入口は何?(Discord/Slack/LINE/Telegramなど)複数入口だと“同一人物の統合”設計が効く
  • 会話は「ずっと続き」たい?それとも「毎日リセット」したい?(resetポリシーの設計)

Session Managementって何?(まずイメージ)

Session Management(セッション管理)は、OpenClawが会話の“続き”をどう扱うかを決める仕組みです。 これがあるおかげで、昨日の続きの相談を今日また始められたり、逆に「新しい話として仕切り直し」もできます。

ここはこういう意味:
セッションは「AIの記憶そのもの」ではなく、どの会話履歴を参照するかの“束ね方”です。

イメージ:チャットの“スレッド(案件)”。 同じ案件は同じファイルに追記、別案件は別ファイルにする…みたいな管理だと思うと近いです。

超重要:DMはデフォルトだと「全部同じ箱」になり得る

OpenClawは「1つのエージェントにつき、1つのメインセッションを主に使う」設計です。 そのため、設定によってはDMがagent:<agentId>:main のような“共通の箱”に集約されます。

ここはこういう意味:
1人で使うなら便利(ずっと続く)。でも、複数人がDMできると「Aさんの話の続き」をBさんに返してしまう可能性が出ます。

安全にする設定:dmScope(DMの束ね方)

DMをどう分けるかは session.dmScope で調整できます。 初心者がまず覚えるのは、この2つでOKです。

  • main:DMが全部同じ(1人運用向き)
  • per-channel-peer:チャネル + 送信者ごとに分離(複数人運用で推奨)

設定例(最小):

// ~/.openclaw/openclaw.json(イメージ)
{
  session: {
    dmScope: "per-channel-peer",
  },
}

「同じ人」を複数チャネルで統合したいとき(identityLinks)

例えば、同じ人がDiscordでもTelegramでもあなたのOpenClawにDMしてくるケースがあります。 このとき、分離しつつ“本人は同じ”として扱いたい場合に出てくるのが session.identityLinks です。

ここはこういう意味:
「プロバイダ固有のID(例:telegram:123)」を、あなたの中の“共通ID”に結びつけて、同一人物としてセッションを共有できるようにする仕組みです。

セッションはどこに保存される?(初心者が迷子になりやすい所)

セッションの“真実(source of truth)”はGatewayが持っています。 つまり、MacアプリやWeb UIは「Gatewayに問い合わせて表示している」だけで、ローカルで勝手に直してはいけません。

ここはこういう意味:
リモート運用(別PC/サーバーでGatewayを動かす)だと、あなたの手元ではなくリモート側にセッションファイルがあります。

  • セッションの一覧(ストア): ~/.openclaw/agents/<agentId>/sessions/sessions.json
  • 会話ログ(トランスクリプト): ~/.openclaw/agents/<agentId>/sessions/<SessionId>.jsonl

会話が増え続ける問題:cleanup(掃除)とmaintenance(メンテ)

運用が長くなると、セッションの一覧やログが増えます。 OpenClawには、増えすぎないようにするメンテナンス(maintenance)の仕組みがあります。

ここはこういう意味:
古いセッションを整理したり、サイズ制限を守ることで、動作が重くなるのを防ぎます。

手動で掃除を走らせるコマンド(触れる人向け):

openclaw sessions cleanup --dry-run
openclaw sessions cleanup --enforce

リセットしたいとき:/new と /reset

「この話、仕切り直したい」や「変な文脈を引きずってる」みたいなときは、セッションを切り替えます。 OpenClawでは多くのチャネルで /new/reset がトリガーになります。

イメージ:新しいノートに書き始める。 いまのノート(セッション)を捨てるのではなく、次の会話から別のノートに切り替える感じです。

まとめ

  • Session Managementは「会話の続き」を正しく扱うための仕組み
  • 複数人がDMできるなら、dmScopeでユーザーごとに分離するのが安全
  • セッションの保存場所と“真実はGatewayが持つ”を理解すると迷子にならない

参考

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